構造色についてのメモ

「構造色」の定義ははっきりしないが,光自体の性質が光の波長により異なることに由来した発色現象の総称である。この定義によれば、レイリー散乱による空の青色や夕焼けの赤色も構造色と言えるであろう。

これに対して,身の回りの色のほとんどは「色素」によるもので,光が物質中の電子にエネルギーを与えて特定の波長の光が吸収された結果見える色である。蛍光では、光によるエネルギーによって励起状態となった物質が基底状態に戻る際にエネルギーを光として放出する。

構造色は鳥のようにメラニンが層状に規則正しく並んでいるものや,チョウの鱗粉のように格子状になっているものがよく知られている。この中でもモルフォチョウのコバルトブルーの羽は良く知られている。

モルフォチョウの構造色を特徴づけるものは「多層膜干渉 」,「回折」,「非干渉」すなわち,モルフォチョウの構造色は「干渉」と「非干渉」,あ るいは,「 規則性 」と「不規則性」という相反する概 念 を一枚の鱗粉の上に共存していることにより,高い反射率と拡散光発生という二つの現象を同時に実現させているわけである。

T.Tほーむぺーじ

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